染谷綾子
このブログを書き始めた時、まもなく9時になろうとしていました。
ちょうど5ヶ月前の今、私は出先の門前仲町から3時間かけて自宅に向かっていました。
あれから5ヶ月。
あの日、地震の直後、繋がらない電話に苛立ちながら、何度も何度も大事な人達の電話番号に発信し続けました。
繋がった瞬間安堵し、人目を気にすることなく涙を流し、無事を喜びました。
テレビからは繰り返し津波の映像が流され続け、こんなことがあるのか、とただただ愕然としていました。
震災が無ければ、絶対にこんな大惨事を目にすることは無かったでしょう。
なのに。
どうして、時々忘れてしまうんだろう…。
今なお、被災地では避難所生活の人が何万人と居るというのに。
福島の原発は収束の目処がたっていないのいうのに。
震災は、リアルタイムのことだというのに。
週末はお盆です。
被災地の方々が断腸の思いで家族の死亡届を提出しているそうです。
区切りをつけなければ、という思いと、諦めきれない、という思い。
綯い交ぜになった思いを整理しようと必死になりながら、沢山の方々が初盆を迎えます。
もう1度、脳内にこの事実を刻み直し、自分が出来ることを考えてみたいと思っています。