染谷綾子
何て書こうか、うまく言葉が見つかりません。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない職場。
いつもと変わらない昼食。
そして、いつもと変わらない定時を迎えると疑いもしなかった、というかそんなこと意識もしていなかった。
でも、そんな穏やかな日々が続くと、誰が約束してくれたというのか。
見透かされる様に日常が壊された2011年3月11日。
この1年。
『頑張ろう、日本』『頑張るぞ、東北』から始まった。
たくさんの義援金が送られ、たくさんの国々が手を差し伸べてくれ、たくさんのボランティアが現地入りした。
皆で乗り越えよう、ってなった。
でも今、『頑張れよ、東北』になっていないだろうか?
中途半端に被災地から離れている東京。
あっという間に変わらない毎日を取り戻し、身につまされる思いをするのは、報道で流れたときと、余震が来たときだけ。
そんな風になっていないだろうか?
『被災者の我慢』という、酷く不安定なこの一点に甘えてきた1年だったと思います。
メディアがこれだけ発達した現代、嫌でも震災前と同じ生活を送っている人間の姿が目に入ってきます。
「何で自分達だけ」と喉まで上がってきた言葉を飲み込み、カメラを向けられれば、感謝の気持ちと笑顔を発する苦悩。
もう頑張れないよ、って思っている人、たくさんいるんだと思います。
そういうの、隠しながら「頑張るんだ」って自分に言い聞かせて毎日を送っているんだと思います。
うまくまとめられなくて、思ったことを書きました。
今日は日曜日です。
この1年に思いを馳せる時間を10分でいいから作ってみてはいかがでしょうか。