鈴木実
サスペンス大好きなおじさんは、ロマン・ポランスキー監督「死と処女」のDVDを半額で購入する。
「死と処女」は原作が舞台なんだな。
同じように舞台原作のサスペンスでお気に入りの、「デストラップ 死の罠」はすでに購入済み。
二本とも舞台も観てみたい!
「死と処女」の方は、作家の小林信彦さんがお書きになってるが、演出がマイク・ニコルズで、キャストはグレン・クロース、リチャード・ドレイファス、おまけにジャック・ニコルソンだそうだ。
この舞台は観たかった!・・・・・・面白かったんだろうなぁ。
そう言えば、ロマン・ポランスキー監督の最新作がもうすぐ封切りされる。
ヒッチコックばりのサスペンスだそうだ。「ゴーストライター」期待大だね。
昨年のベルリン映画祭で何か賞も獲ったんじゃないかな?
ロマン・ポランスキー監督は、サスペンスやホラーにも面白いものが多い。
「水の中のナイフ」、「袋小路」、「反撥」、「ローズマリーの赤ちゃん」などなど・・・・・・
「戦場のピアニスト」でアカデミー賞を獲ったので、これで知った人が多いかもしれないが。
監督個人の人生も凄いよ・・・・・・作品以上にセンセーショナル。
ユダヤ系ポーランド人で、戦争中はナチスに散々な目にあい、アメリカに移ってからも2番目の奥さんとお腹の子供を、チャールズ・マンソンのカルト教団に惨殺されてしまう。
いわゆる「シャロン・テート事件」だね。今度は1977年にジャック・ニコルソン邸で、13歳のモデルを強姦したとして起訴、本人は否認、保釈中に「映画製作」を理由にアメリカを出てそのまま逃亡。
「戦場のピアニスト」の授賞式にもアメリカには入国しなかった。今はフランスに住んでいるが、スイスにいるときに拘束、アメリカに引き渡すだの、引き渡さないだの・・・・・・。凄くない?
そんな人間が撮ったホラー映画やサスペンス映画、興味沸かない?
あっ!「トランスフォーマー」や「ハリーポッター」、「踊る大捜査線」や「海猿」がお好きな方々は、くれぐれも避けて通ったほうが良い監督さんですよ、はい。